仮面ライダー Wiki
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イナズマン』は、週刊少年サンデーに連載された石森章太郎作の漫画、およびそれを原作として制作された特撮テレビ番組。また、それに登場する架空のヒーロー。

概要[]

この作品は1972年の初頭に東映動画の旗野義文(『サイボーグ009』のプロデューサー)が考案した『ミュータントZ』が源流である。企画書では『仮面ライダー』のヒットによって巻き起こっていた当時の変身ヒーローブーム(第二次怪獣ブーム)に対抗するため、アニメーションならではの自由な発想による超能力者の活躍が強調されていたが、アニメ化はされなかった。しかしこの企画書が当時の東映プロデューサー平山亨の目に止まり[1]、奇しくも実写ヒーロー番組として製作される事になった。代理店として東映エージェンシーが参入し、NETでの放映が決定。原作漫画とキャラクターデザインは石森章太郎が担当した(石森は第11話で脚本と監督も担当している)。

この番組が放映された当時は超能力やUFOなどのオカルトものが一大ブームを起こしており、この作品にも随所にそれらの要素が盛り込まれている(主人公が超能力者、主人公に協力する「少年同盟」も超能力を持つ少年少女によって構成されている、など)。

主人公はサナギマンからイナズマンへの二段変身能力を持っているが、これはから蝶への羽化からイメージされたものである。イナズマンのデザインは蝶をモチーフとしているが、これは蝶と能力者をかけた言葉遊びからのアイデアである。

漫画版[]

週刊少年サンデー誌上にて、1973年34号から1974年38号まで連載。

イナズマン
1973年34号から1974年9号まで連載。
イナズマンシリーズ
1973年10号から1974年17号まで連載。少年サンデーコミックスで単行本化された際には、1974年17号掲載のエピソード(ギターを持った少年)で完結。
イナズマン超人戦記
1973年18号から1974年38号まで連載。当初は、単行本未収録であったが、1980年代に朝日ソノラマから発売されたサンワイドコミックスで、初の単行本化を果たした。

テレビシリーズ[]

1973年(昭和48年)10月2日から1974年(昭和49年)9月24日までNET系列で、毎週火曜日19:30 - 20:00に放送された。

イナズマン
1973年(昭和48年)10月2日から1974年(昭和49年)3月26日まで放送。全25話。
イナズマンF
1974年(昭和49年)4月9日から同年9月24日まで放送。全23話。

『人造人間キカイダー』との関係[]

漫画版では、世界観のつながりがあるのか、キカイダーことジローが登場しており、作者の中でも『人造人間キカイダー』の終焉を描くための登場としている。なお、この登場回の『ギターを持った少年』は、後に、『キカイダー01 THE ANIMATION』としてOVAアニメ化、『キカイダー02』の続編『イナズマンVSキカイダー』としてリメイク漫画化されている。

特撮版でのつながりは、石ノ森章太郎(原作者)や伴大介(主演)などのスタッフ・キャストの一部が同じであるだけで、競演などはみられないが、スタッフが共通しているためか『飛び出す冒険映画 赤影』『飛び出す人造人間キカイダー』の流れを汲む東映製作のヒーロー立体映画として、『飛び出すイナズマン』が制作されている。

2009年12月発売の「レンジャーズストライク クロスギャザー」の第3弾に、第2弾の『人造人間キカイダー』に続いて、本作のイナズマンとサナギマンが収録。

仮面ライダーシリーズとの関係[]

仮面ライダー』から始まった変身ヒーローブーム中の作品であり、スタッフ・キャストが共通している。

仮面ライダーカブト』では、主人公が羽化をすることで強くなる二段変身の要素がイメージソースとして受け継がれた。また、ワームのデザインモチーフの1つにサナギマンが用いられている。

仮面ライダーW』では、イナズマンの配色と同じ、ルナトリガーが登場。

脚注[]

  1. 平山によると、この時点で企画書題名は『パピヨン』(フランス語で蝶の意味)だったという。

関連項目[]

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