スカルマン | |
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ジャンル | ホラー |
漫画:怪奇ロマネスク劇画 スカルマン THE SKULL MAN | |
作者 | 石森章太郎 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
レーベル | 講談社コミックス(KC) |
発売日 | 1970年1月 |
巻数 | 全1巻 |
話数 | 全1話 |
その他 | 現在はメディアファクトリーより発売 |
漫画:スカルマン THE SKULL MAN | |
原作・原案など | 石ノ森章太郎 |
作画 | 島本和彦 |
出版社 | メディアファクトリー |
掲載誌 | コミックアルファ →コミックフラッパー |
レーベル | MFコミックス / MF文庫 |
発表期間 | 1998年3月7日 - 2002年12月 |
巻数 | 全7巻(MFコミックス) 全5巻(MF文庫) |
話数 | 全50話 |
その他 | 原作漫画の正式な続編 MF文庫には石ノ森版を併録 |
漫画:スカルマン THE SKULL MAN | |
原作・原案など | 石ノ森章太郎 |
作画 | MEIMU |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | Yahoo!コミック |
レーベル | マガジンZKC |
発表期間 | 2007年5月2日 - 10月24日 |
巻数 | 全2巻 |
話数 | 全26話 |
その他 | テレビアニメ版のコミカライズ |
テレビドラマ:スカルマン〜闇の序章〜 | |
監督 | 冨士川祐輔 |
制作 | フジテレビ |
放送局 | フジテレビ |
放送期間 | 2007年4月21日 - 1話のみ |
話数 | 全1話 |
その他 | アニメ版の前夜祭特番 |
アニメ:THE SKULLMAN | |
原作 | 石ノ森章太郎 |
監督 | もりたけし |
シリーズ構成 | 出渕裕 |
脚本 | 出渕裕、大野木寛、水上清資 |
キャラクターデザイン | 柴田淳 出渕裕(スカルマン&GROデザイン) |
メカニックデザイン | 佐山善則 |
アニメーション制作 | ボンズ |
製作 | スカルマン製作委員会 |
放送局 | フジテレビ |
放送期間 | 2007年4月28日 - 7月21日 |
話数 | 全13話 |
コピーライト表記 | ©2007 石ノ森章太郎/ スカルマン製作委員会 |
■テンプレート使用方法 ■ノート | |
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テンプレート:漫画
『スカルマン』は、石森章太郎(石ノ森章太郎)の漫画作品、またそれに登場する架空のヒーロー。及び、これを原典として製作された複数の作品。
作品概要[]
- 原作漫画
- 正式タイトルは『怪奇ロマネスク劇画 スカルマン THE SKULL MAN』。1970年雑誌『週刊少年マガジン』新年読み切り企画の第3弾として発表された100ページ読み切り漫画作品である(第1弾は永井豪、第2弾は旭丘光志)。
- 『仮面ライダー』の原型となった作品としても有名。テレビ局から“仮面をつけたヒーローもの”をやりたいという話が持ち上がった際、石ノ森は『スカルマン』のテレビ化を提案。テレビ局サイドから「食事の時間帯の番組で骸骨は困る」と言われNGとなったが、どうしてもスカルマンのようなキャラクターを登場させたかった石ノ森はスカルマンの顔(骸骨)が昆虫に似ている事に気付き、バッタをモチーフとした仮面ライダーを誕生させた(1971年より『週刊ぼくらマガジン』で連載)。後に石ノ森は、インタビューで「時間に余裕があれば(仮面ライダーではなく)違うキャラクターになっていただろう」と語っている。
- 各種派生作品
- 1998年、石ノ森サイドから島本和彦を直々に指名して描かれた正式な続編『スカルマン THE SKULL MAN』の漫画連載が開始。石ノ森は原作者として携わった(詳細は島本和彦版を参照のこと)。
- 2007年、石ノ森版を原典としたテレビアニメ『スカルマン THE SKULL MAN』が放送開始。同時にこのアニメのプロローグ的なエピソードを描く実写ドラマ『スカルマン〜闇の序章〜』も単発放送された(アニメ詳細はアニメを、実写ドラマ詳細については実写ドラマを参照のこと)。
漫画[]
原典である石ノ森版、及び続編である島本版、アニメ企画から派生して生まれたMEIMU版について解説する。
石ノ森版[]
あらすじ[]
並はずれた能力を持った「スカルマン」となって両親を殺した人間を追う神楽達男の物語。
達男は、両親と同じように命を狙われたりもするが、黒幕が誰なのかわからない。スカルマンは手下の人造生物ガロを引き連れて、昭和元禄に浮かれている日本に天罰を下すかの様に、罪のない人までをも無差別に手をかける。 達男は黒幕が千里虎月という政財界の大物である事をつきとめ、彼を殺すべく千里邸に向かう。そこで千里虎月と孫の麻耶に会うが実は虎月は達男の祖父であり、麻耶は妹という事が分かる。虎月は達男の両親が行っていた人類を滅ぼしかねない研究を恐怖しており、その天才的な能力を引き継いで生まれた達男と麻耶をも殺害しようと決意。しかし、達男だけは両親の作ったガロに連れ去られてしまい、このような状況になったという事がわかる。
最後に達男とガロは虎月に招かれるまま入った屋敷に閉じこめられ、屋敷に火が放たれ一家心中した。
登場人物[]
- スカルマン
- 残虐な事件を次々に引き起こす、仮面を被った謎の人物。その行動の目的は15年前、彼が3歳だった時に両親を殺害した正体不明の権力者に復讐することである。数年前からすでに事件を起こし始めていたが、この権力者による報道管制によりその存在は世間には一切知られていない。
- ガロ
- スカルマンに仕える謎の男。その正体はスカルマンの両親が生み出した人工生物であり、人間大の犬、コウモリ男、ワニ男の三種類の獣人に変身することができる。
- 神楽達男
- 暴力団である「神楽組」の跡取り。スカルマンに襲われた立木興信所の所員を興信所に運んだ縁で所員となり所長の立木と共にスカルマンを追う。
- 年齢はスカルマンと同じく18歳である。
- 立木
- 立木興信所の所長。正体不明の権力者の命令で15年間もスカルマンを追い続けている。
- 千里虎月
- 巨大な財閥や政党を牛耳る黒幕であり、スカルマンの両親の殺害を命じた正体不明の権力者その人である。
- 麻耶
- 千里虎月の孫娘。テレパシーで相手に意志を送ることができる。
島本和彦版[]
1998年より、隔週刊誌『コミックアルファ』に連載された正式な続編。
石ノ森章太郎が自ら原作となる設定や大まかな展開を作成した上、作画担当として島本を直々に指名した。島本は「始めは冗談だろうと思ったが、真実と知ってからは責任に身が引き締まった」「指名された理由はあえて聞いていない」と語っている。
当初『アルファ』には石ノ森が描く『サイボーグ009完結編』がスカルマンと同時掲載され雑誌の2枚看板を背負う予定だった様だが、創刊直後に石ノ森が病に倒れ、やがて急逝してしまった事により『スカルマン』のみが掲載されることになった。このため、島本は当初の構想を大幅に変更しなければならなかったという。また、当時は石ノ森版が入手困難な状況にあったため、石ノ森版を読んでいない読者にも配慮した構成にしなければならず、結果として前半は石ノ森版と重複する描写が多くなっている。
さらにその後『アルファ』は休刊してしまい、第33話からは掲載誌を月刊誌『コミックフラッパー』に移動した。しかしこの事により当初構想していた連載のテンポを維持できなくなってしまう。
結果的に島本版は原作を消化しきれないまま、大きな戦いを予感させつつ終了することになった。
主な登場キャラクター[]
- 千里竜生/スカルマン
- 「千里竜生(ちさと りゅうせい)」は「神楽達男」の名を捨てた、スカルマンの新しい名前。現在は改造人間を使い世界征服を目論む巨悪ラスプーチンと戦っている。本来の名は「竜生」と書いて「たつお」と読むのだがあえて「りゅうせい」としている。「達男」はガロに逃がされた後、引き取った神楽家が幼かった竜生の名乗った「たつお」を一般的な漢字に置き換えて付けたと設定されている。当初は過去のトラウマのためマスクを外すことができず、素顔で行動する必要がある時はガロを自分の姿に変身させていたが、後に克服して自ら表に出るようになった。なお、毒ガス等に対応する為にマスクの口元を密封するギミックが追加された。
- ガロ
- スカルマンのパートナーの人工生命体。
- 麻耶
- 千里竜生の妹。
- マリア
- スカルマンの命をねらっていた殺し屋。超能力を持ち、スカルマン(竜生)と共感し彼を愛するようになる。
- 蜘蛛男
- ラスプーチンの部下。蜘蛛をモチーフとした改造人間。
- 綾瀬五郎/蠍男
- スカルマン(千里竜生)の育ての親、神楽組の組員。竜生とは学生時代の幼馴染だった。洗脳は受けておらず、竜生を越えたくて改造手術を受けていた。戦っている時も何処か友人同士のじゃれあいの様に会話していた。
- モデルは『仮面ライダー』に登場する本郷猛の親友であり、サソリ男(ショッカーの怪人)となった早瀬五郎。
- パラサイトグリーン
- 胞子を蒔く改造人間。
- 黒貴優香/蜂女
- ラスプーチンの部下。蜂をモチーフとした改造人間。
- 黄嶋冴矢香/働きバチNo.1
- 蜂女の部下の一人。
- 蛇塚/コブラ男
- ラスプーチンの部下。幾度かスカルマンと戦う。戦いの際にスカルマン=竜生に共感するものがあると呟いていた。最後はスカルマン暗殺の命を受けた2人の女ライダーと戦い、ライダーダブルキック(?)を受け爆死する。
- 五色透/カメレオン男
- ラスプーチンの部下。カメレオンをモチーフとした改造人間。
- 女ライダー
- 2人組みで行動する。仮面ライダーがモデルと思われる改造人間。人間の姿で行動する事が多い。変身した姿は顔の部分のみが変身しており、頭髪はそのままになっている(後の『仮面ライダーEVE』の主人公ガイボーグの変身態に近い)。ライダーダブルキックとも取れる技を使用するシーンもみられる。
- ラスプーチンの愛人なのか、幾度かベッドシーンが存在する。
- ラスプーチン
- 本作での敵。改造人間を使い世界征服を目論む。竜生と同じ超能力を持つ。スカルマン(千里竜生)の両親の助手であり、実は生きていた彼等の部下。飛岡を拉致しバッタ怪人に改造するが、最期はスカルマンの手で仮面ライダーに強化改造された飛岡によって倒された。
- 真悟
- スカルマン(竜生)の父親。
- ラン
- スカルマン(竜生)の母親。
- 桂川五月
- 飛岡剛
- 一連の事件を担当する刑事。過去の行いから、スカルマンを敵視していた。
- その後、ラスプーチンによって拉致され、彼直々にバッタの改造人間にされるが、洗脳を精神力で跳ね除け、基地を破壊するがエネルギー切れで倒れ、そのまま基地の崩壊に巻き込まれかけるが、スカルマンによって救出される。その後、彼の手によって更に改造され、仮面ライダー(漫画版ともTVドラマ版とも付かない本作オリジナルのデザイン)に変身できるようになった。ラスプーチンを倒したのもスカルマンではなく、変身した飛岡だった。
- ラスプーチンの死後、各々欲望のままに暴れ続ける怪人達と戦い続け、怪人達の「何故欲望のままに生きない?」の問に、「お前達(悪)と戦い続ける事が俺の最大の欲望だ」と返している。
- デザインモデルは俳優の藤岡弘、(キャラクターモデルは藤岡が演じた、仮面ライダーの主人公本郷猛と思われる)。なお、『デスパイ』など作者島本和彦の作品の数作には、藤岡をモチーフとした飛岡というキャラクターが散見される。
- 大滝
- 飛岡の相棒。デザインモデルは、漫画版『仮面ライダー』に登場したFBI捜査官の滝二郎。
MEIMU版[]
下記のコミカライズを参照。
実写ドラマ・テレビアニメ[]
- 実写ドラマ
- 2007年4月21日深夜2時00分 - 2時30分に、アニメ版の前夜祭的イベントとして単発実写ドラマ『スカルマン〜闇の序章〜』がフジテレビにて放送された。東海テレビではその翌週5月4日金曜深夜3時40分-4時10分に放送され、この回のみスポンサー無し。関西テレビ・BSフジでは放送されなかった。
- アニメ版のプロモーション用に制作されたスーツが好評だったため企画されたもの。そのためか、オープニング映像は実写とアニメを組み合わせたものになっている(アニメ版のオープニング映像とは異なる)。スカルマンのスーツはプロモーション用のものをほぼそのままの形で使用(マスクのみ視界を確保するため新造)。プロモーション時のモデルの体型に合わせて作られたもので、アクションを想定していなかったため非常に動きにくく、「これを着てもアクションができるスーツアクター」という理由で伊藤慎が起用されたという経緯がある。
- 本作では背景をすべてCGで表現しており、アニメチックな世界で実在する役者が演技するという特殊な雰囲気が作り出されている。この演出を実現する為にクロマキー処理を必要とすることから、撮影は全編グリーンバックだけのスタジオで行われた。そのため、俳優陣は実体の無い舞台を頭に浮かべながら演技しなければならず、細川茂樹は雑誌のインタビューでその苦労を語っている。
- テレビアニメ
- 2007年4月28日 - 7月21日の3か月間、フジテレビ系各局にて放送された(詳細は別項参照)。全13話。地上デジタル放送では16:9フルサイズ放映。話数は「第○夜」と表記される。
- 原作の内容を思わせる情報の断片も語られているが、ストーリーは原作とも島本版とも異なる独自のもの。スカルマンは原作版のデザインを出渕裕がリファインし、大幅に変更。顔全体を骸骨の様なフェイスマスクで覆い(マスクは実写映画の『仮面ライダーTHE FIRST』のホッパーのイメージに近い)、コスチュームもダークなイメージを強調したものとなっている(原作版スカルマンの特徴でもある、口部が露出したライダーマンの様なテイストは若干残している)。
- 登場人物は『スカルマン』以外の石ノ森作品からの流用が多い。
- DVD
- 2007年7月25日より発売開始。全7巻、各巻2話収録(第1巻のみ1話収録)。
- コミカライズ
- テレビアニメ版をMEIMUがコミカライズしたもの。2007年5月2日から10月24日まで、月刊マガジンZプロデュース作品としてYahoo!コミックにて配信された。[1]
外部リンク[]
『サイボーグ009』との関連[]
- テレビアニメ版では、BRAINGEAR(ブレイン・ギア)のモチーフをブラック・ゴーストとするなど、『サイボーグ009』をモチーフにした設定が多用されており、2001年に放映された『サイボーグ009』からの声優陣も多くキャスティングされている。また、テレビアニメ版ラストは、(世界観こそ異なるが、)『サイボーグ009』へと繋がるようなラストとなっている。
- 島本和彦が描いた漫画版は、『サイボーグ009完結編』と同時掲載される予定であり、掲載誌の変わった際の1話には、『サイボーグ009』の主人公(島村ジョー)らしき人物が登場している。
仮面ライダーシリーズとの関連[]
- テレビシリーズ第1作『仮面ライダー』の原作となった作品であり、スポンサー側のNGがでなければ、『仮面ライダー』ではなく、この『スカルマン』が放映されるはずであった。
- 実写作品で、小角弘志演じる細川茂樹は、本作以前に『仮面ライダー響鬼』で主役を演じている。
- 漫画作品は、島本和彦・MEIMUと、仮面ライダーシリーズの漫画作品の経験者の手で行われている。
- 島本和彦版では、テレビ版や原作版などのキャラクターをモチーフとしたキャラクターたちが登場している。
脚注[]
- ↑ 一部のエピソードは配信前に単行本で先行公開されていた。
関連項目[]
- サイボーグ009
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