劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE | |
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監督 | 石田秀範 |
脚本 | 米村正二 |
出演者 |
水嶋ヒロ 佐藤祐基 里中唯 徳山秀典 加藤和樹 虎牙光揮 小林且弥 森下千里 次長課長 武蔵 |
音楽 | 蓜島邦明 |
撮影 | いのくままさお |
配給 | 東映 |
公開 | 2006年 |
上映時間 | 65分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 9億5千万円 |
前作 | 劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼 |
次作 | 劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生! |
『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』(かめんライダーカブト ゴッド スピード ラブ)は、2006年8月5日より全国東映系で『轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス』と併合公開された仮面ライダー生誕35周年記念作品と銘打たれた『仮面ライダーカブト』の劇場オリジナル作品である。
テンプレート:ネタバレ
あらすじ[]
1999年、地球に衝突した巨大隕石は海の大半を蒸発させ、同時に地球外生命体・ワームが隕石から出現、瞬く間に広範囲を支配した。人類は対ワーム組織・ZECTを設立。マスクドライダーシステムを開発し、戦場に投入した。
それから7年たった2006年。深刻な水不足に陥った地上でワームとライダーの戦いが続く中、ZECTに反旗を翻す一部メンバーが新組織・NEO ZECTを結成。ZECTはNEO ZECTの粛清に乗り出す。そこへ、天道総司=カブトが乱入し、状況は新たなる段階を迎える。
折しもZECTでは、巨大彗星が地球に接近する情報を掴んでいた。この彗星を引き寄せれば、地球に莫大な水を獲得でき、ZECTは益々権力を強めることができるのだ。ZECTは軌道エレベータを用いて、「天空の梯子計画」を発令。天道よりこの情報を得たNEO ZECTもZECTの支配力増加を抑えるべく、計画の乗っ取りを画策する。
概要[]
特徴[]
本作は、平成仮面ライダーシリーズの劇場版では3年振りに夏休み期間公開となった。
前作同様テレビシリーズとはリンクせずパラレルワールドである。
本作の売りのひとつとして、「ライダー初の宇宙戦」が挙げられる。また例年通り、主役ライダーの最強形態(カブト ハイパーフォーム)がTVシリーズに先駆けて登場する。
劇場版・平成仮面ライダーでは初めて井上敏樹による脚本ではなく、TVシリーズのメインライター・米村正二が担当した。米村がTVシリーズの10話~20話前後の脚本にあまり携わっていないのは、本作の脚本に専念していたためである。
公開直前のTVシリーズのエンディングでは、剣、響鬼のように、本作関連のショートムービーが放送された。しかし、それらと違う大きな特徴として昭和ライダーを比較した、本作におけるライダーシリーズそのものの成長をピックアップしている事が挙げられる。(映像とはいえ、平成ライダーシリーズで昭和のライダーを扱っているのは本作のみである)
メイキングのDVDは2006年8月4日、本篇のDVDは2007年1月21日、ディレクターズカット版は同年5月21日に発売された。本編のブルーレイディスクは2009年7月21日発売予定
TVシリーズとの相違点[]
- 7年前(1999年)の地球への隕石落下の被害が海を蒸発させるほど甚大。ワームに唯一対処できるZECTが、事実上人類の支配者として君臨している。
- ワーム・サナギ体はTVシリーズと違い、頭部に巨大なツノがある(TVシリーズにも後にネイティブという別設定で登場)。また、隕石から地球に侵入したワームも大群。ワーム・成虫体は、全てTVシリーズに登場したものである。
- 「天空の梯子計画」の過程で呼び寄せた隕石のワームには角がない。
- 矢車の信条がTVシリーズではパーフェクト・ハーモニーだったが、本作ではパーフェクト・ミッション。またシャドウは登場しない。
- TVシリーズに登場した影山瞬やゴン、神代剣[1]やじいやは登場しない。また、樹花はEDのみに登場(学校の制服はTVシリーズと異なる)。
- 本作のみの登場人物として、黒崎一誠(コーカサス)、織田秀成(ヘラクス)、大和鉄騎(ケタロス)、北斗修羅が登場。また、本作にのみ登場するライダーたちには、マスクドフォームが存在しない[2]。
- 日下部ひよりはワームではないものの隕石落下の後遺症による不治の病に侵されている。加賀美とは恋人の関係にあり、加賀美を「新」と呼んでいる。
- 過去のひよりが身動きを取れない場面で天道も埋もれている(さながら、TVシリーズのOPのようであり、これによる不運が彼を突き動かすことになる)。
劇場版の解釈[]
終盤にハイパーフォームとなったカブトが第2の巨大隕石と共に7年前にタイムスリップ、第1の隕石と衝突させ双方を粉砕、その破片の一部が渋谷に落下したことによって、TVシリーズスタート時に近い状態の世界に繋がる。つまり本作では、TVシリーズとは食い違う部分もあるため、パラレルワールドではあるが、本作の天道が歴史を修正しようとして創り出された世界がTVシリーズに似た世界である、という示唆がなされている。
登場人物[]
TVシリーズからの登場人物も、基本設定はTVシリーズと同じであるが細部が異なる。
「仮面ライダーカブトの登場キャラクター」を参照
マスクドライダー[]
『仮面ライダーカブト』に登場する仮面ライダーの一覧については仮面ライダー (仮面ライダーカブト)の項目を参照。
劇中における各ライダーの所属は以下の通りである。
- 無所属:仮面ライダーカブト
- ZECTに所属:仮面ライダーガタック、仮面ライダーザビー、仮面ライダーケタロス、仮面ライダーコーカサス
- ネオゼクトに所属:仮面ライダードレイク、仮面ライダーヘラクス
- 不明:仮面ライダーサソード
トルーパー[]
キャスト[]
- 天道総司 / 仮面ライダーカブト(声) - 水嶋ヒロ
- 加賀美新 / 仮面ライダーガタック(声) - 佐藤祐基
- 日下部ひより - 里中唯
- 矢車想 / 仮面ライダーザビー(声) - 徳山秀典
- 風間大介 / 仮面ライダードレイク(声) - 加藤和樹
- 岬祐月 - 永田杏奈
- 田所修一 - 山口祥行
- 三島正人 - 弓削智久
- 加賀美陸 - 本田博太郎
- 竹宮弓子 - 西牟田恵
- 天道樹花 - 奥村夏未
- 仮面ライダーサソード(声) - 山本裕典
- 黒崎一誠 / 仮面ライダーコーカサス(声) - 武蔵
- 織田秀成 / 仮面ライダーヘラクス(声) - 小林且弥
- 大和鉄騎 / 仮面ライダーケタロス(声) - 虎牙光揮
- 北斗修羅 - 森下千里
- 7年前の天道 - ショーン・ウィーグ
- 7年前のひより - 藤井玲奈
- 客 - 河本準一・井上聡(次長課長)
スーツアクター[]
- 仮面ライダーカブト - 高岩成二
- 仮面ライダーガタック、仮面ライダーザビー - 伊藤慎
- 仮面ライダーサソード、仮面ライダーザビー - 渡辺淳
- 仮面ライダードレイク - 押川善文
- 仮面ライダーコーカサス - 岡元次郎
- 仮面ライダーヘラクス - 大岩永徳
- 仮面ライダーケタロス - 永瀬尚希
スタッフ[]
- 原作 - 石ノ森章太郎
- スーパーバイザー - 小野寺章(石森プロ)
- プロデューサー - 梶淳(テレビ朝日)、白倉伸一郎・武部直美(東映)
- 監督 - 石田秀範
- 脚本 - 米村正二
- アクション監督 - 宮崎剛(JAE)
- 照明 - 斗沢秀
- 美術 - 大嶋修一
- 音楽 - 蓜島邦明
- キャラクターデザイン - 早瀬マサト(石森プロ)
- クリーチャーデザイン - 韮沢靖
- ZECT衣装デザイン - 出渕裕
- 特撮監督 - 佛田洋
- 撮影 - いのくままさお
- 製作 - 劇場版「カブト・ボウケンジャー」製作委員会
主題歌[]
- 「ONE WORLD」
- 作詞・作曲 - 吉川晃司
- 編曲 - 菅原弘明
- ストリングス編曲 - 斎藤ネコ
- 歌 - 吉川晃司(TKCA-73102)
註[]
関連項目[]
- 特撮
- 仮面ライダーカブト
- 仮面ライダーシリーズ
- 轟轟戦隊ボウケンジャー
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