劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事 | |
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監督 | 金田治 |
脚本 | 小林靖子 |
出演者 |
佐藤健 瀬戸康史 中村優一 松元環季 秋山莉奈 石丸謙二郎 村井良大 武智健二 |
音楽 | 佐橋俊彦 |
配給 | 東映 |
公開 | 2008年4月12日 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 7億3千万円[1] |
前作 | 仮面ライダー電王 俺、誕生! |
次作 | 仮面ライダーキバ 魔界城の王 |
『仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』(かめんライダーでんおうアンドキバ クライマックスでか)は、2008年4月12日より「春の仮面ライダー祭」として全国東映系で公開された『仮面ライダー電王』の劇場オリジナル作品である。同時上映作品は『モモタロスのキバっていくぜ!』。
概要[]
平成仮面ライダーシリーズの劇場版としては8作目であり、また『仮面ライダー電王』の劇場公開作品としては2作目となる。
『仮面ライダーアギト』以降夏か秋に公開されていた同シリーズの劇場版であるが、本作品は「春の仮面ライダー祭」と銘打たれているように春に公開された作品である。元々は劇場公開作品ではなくオリジナルビデオ(Vシネマ)として2007年10月頃より企画されていたもの[2]であり、役者のブログ等でもVシネマ作品として発表されていたが、諸事情により急遽劇場用作品に変更され、TVシリーズ終了直後に劇場での公開が発表された。
平成ライダーシリーズでは初となる「TVでの本放送終了後に製作された作品」であり、タイトルにもあるように、本作品には電王だけではなく、ゲストという扱いではあるものの『仮面ライダーキバ』の登場人物やキャラクターも登場していることが特徴の一つとなっている。宣伝においても平成ライダー初となる「他作品のライダーとの共演」が強調され、話題を呼んだ(ただし、これ以前に『仮面ライダー龍騎』の「てれびくん」応募者全員サービスのハイパーバトルビデオにて仮面ライダー龍騎と仮面ライダーアギトが共演を果たしている)。その点では新旧ヒーローが共演するスーパー戦隊Vシネマに近い位置付けとも言える。もっとも、どちらかといえば電王に焦点を当てており、キバ側のキャラクターが活躍する場面は少ない。さらに言えばCMでは「事件の謎を追って、22年前にデンライナーが飛ぶ」と説明があったが、実際には現代のみで物語が進み、過去へは終盤諸事情により行くのみで、過去の人物の登場もそのわずか数分である。TVシリーズ最終回後のストーリーという設定であるが、侑斗が未だにゼロノスに変身可能であるなど、いくつかの矛盾も存在する。
本作以降の映画作品でも2代ライダーによる共演が行われるようになった。(ディケイドとキバが共演する映画はないがテレビシリーズでは共演している。)
平成仮面ライダーシリーズの映画作品ではDC版が発売されていない。これは元々Vシネマの予定だったものを劇場用に流用し撮影した分はほとんど使い切ってるためだと言われている。
また公開に先駆け、公開1週間前である2008年4月6日には渋谷C.C.Lemonホールにおいて「電キバ祭り ~最初から最後までキバっていくぜ~!!」と銘打たれた公開記念イベントが開催されている。このイベントでは出演者によるトークショーや短編作品『モモタロスのキバっていくぜ!』などの上映の他、前年に東映太秦映画村オリジナルで上演されたショーのリニューアル版である『きだ版ライダー絵巻 激突! 電キバVS信長』(脚本・演出:きだつよし)も上演された。
公開第1週で140館と今までのライダー映画と比較して上映館が少ない中、同じ週に公開された映画の中ではランキング1位になった。
あらすじ[]
銀行強盗犯を追う警官達の前に現れた良太郎とモモタロスたち。彼らは「デンライナー署の刑事」と名乗り、強盗犯を追跡する。追い詰められた強盗犯はイマジンとファンガイアの正体を現すが、モモタロス達の奮闘によって撃退される。実は「デンライナー署」は、オーナーから強奪された予備のライダーパスを取り戻すべく立ち上げられたものであり、先の銀行強盗にもパスを強奪した真犯人が一枚噛んでいたのだ。
デンライナー署の捜査に協力すべく、警視庁から派遣された新人刑事の鈴木一哉と共に捜査を開始する良太郎たちは、捜査の中で出会った紅渡と野村静香から「悪の組織」についての噂を耳にし、遂にパスを奪った犯人であるはぐれイマジン・ネガタロスの存在を突き止める。ネガタロスはイマジンやファンガイア、そして人間の犯罪者と手を組み、誰にも負けない究極の悪の組織「ネガタロス軍団(仮)」を作り上げようと画策していた。
潜入捜査を行っていた侑斗とデネブからネガタロス軍団(仮)の目的を知らされた良太郎たちは、国会議事堂襲撃を阻止すべく彼らの前に敢然と立ち塞がる。電王、ゼロノスの2大ライダーと、奪ったパスを使い「ネガ電王」へと変身を遂げたネガタロスとの激戦の最中、ファンガイアの気配を察して渡が変身する仮面ライダーキバも駆け付ける。世界の平和を守る為、電王とゼロノス、そしてキバの3大ライダーが強敵ネガタロスに挑む。
登場人物[]
詳細は仮面ライダー電王の登場キャラクターを参照
本作では、良太郎・コハナ・タロスたち・ナオミ・オーナーは「デンライナー署」の刑事ということになっている。イマジン絡みの事件を捜査するのが主な任務で、メンバー自身が警察手帳にして捜査令状という、かなり超法規的な権限をもつ。また、愛理などの一般人にもイマジンを含め、その存在は認知されているようである。
仮面ライダー[]
- 仮面ライダー電王
- 本作品ではライナーフォーム、ウィングフォームを除く全フォームに変身。またクライマックスフォームに変身した際には、キバと共にダブルライダーキックを放っているが、その際通常時とは異なり電仮面が移動せずに、左足で蹴り込んでいる。
- 仮面ライダーゼロノス
- 本作品ではゼロフォーム以外の2フォームに変身。主にクラウンイマジンと激戦を繰り広げた。
- 仮面ライダーキバ
- 本作品ではキバフォームにのみ変身。電王と共にダブルライダーキックを放つが、ダークネスムーンブレイク発動時に、あたりが夜にならず、月が出ていた。
- 仮面ライダーネガ電王
- ネガタロスが変身した電王そっくりの仮面ライダー。
映画登場マシン[]
詳細は仮面ライダー電王#時の列車を参照
- キャッスルドラン
キャスト[]
- 野上良太郎 / M・U・K・R良太郎 - 佐藤健
- 紅渡 / M渡 / 仮面ライダーキバ(声) - 瀬戸康史
- コハナ - 松元環季
- モモタロス(声) / M良太郎(声) / M渡(声) / 仮面ライダー電王ソードフォーム(声) / 仮面ライダー電王クライマックスフォーム(声) - 関俊彦
- ウラタロス(声) / U良太郎(声) / U侑斗(声) / 仮面ライダー電王ロッドフォーム(声) - 遊佐浩二
- キンタロス(声) / K良太郎(声) / 仮面ライダー電王アックスフォーム(声) - てらそままさき
- リュウタロス(声) / R良太郎(声) / 仮面ライダー電王ガンフォーム(声) - 鈴村健一
- 桜井侑斗 / D侑斗 / U侑斗 / 仮面ライダーゼロノス アルタイルフォーム(声) - 中村優一
- デネブ(声) / D侑斗(声) / 仮面ライダーゼロノス ベガフォーム(声) - 大塚芳忠
- キバットバットIII世 (声) - 杉田智和
- ナオミ - 秋山莉奈
- オーナー、オープニングナレーション - 石丸謙二郎
- 野上愛理 - 松本若菜
- 尾崎正義 - 永田彬
- 三浦イッセー - 上野亮
- 紅音也 - 武田航平
- 野村静香 - 小池里奈
- ネガタロス(声) / 仮面ライダーネガ電王(声) - 緑川光
- クラウンイマジン(声) - 鈴木千尋
- ホースファンガイア(声) - 塩野勝美
- 黒木誠也 - 武智健二
- セーラ - セーラ・ブランチ
- 鈴木一哉 - 村井良大
- 鈴木一馬 - 森本亮治
- 警官 - 本田誠人、ムロツヨシ
- ヤクザの親分 - 関根大学
スーツアクター[]
- 仮面ライダー電王、仮面ライダーキバ、モモタロス - 高岩成二
- 仮面ライダーゼロノス - 伊藤慎
- ウラタロス、仮面ライダー電王クライマックスフォーム - 永徳
- キンタロス、ネガタロス / 仮面ライダーネガ電王 - 岡元次郎
- リュウタロス - おぐらとしひろ
- デネブ - 押川善文
- 渡辺淳、藤榮史哉、佐藤賢一
スタッフ[]
- 原作 - 石ノ森章太郎
- 監督 - 金田治
- 脚本 - 小林靖子
- 音楽 - 佐橋俊彦、斉藤恒芳
- アクション監督 - 宮崎剛、竹田道弘(JAE)
- 特撮監督 - 佛田洋
主題歌[]
- 『Climax Jump DEN-LINER form』(オープニングテーマ)
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- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 編曲 - LOVE+HATE /歌 - モモタロス(関俊彦)、ウラタロス(遊佐浩二)、キンタロス(てらそままさき)、リュウタロス(鈴村健一)
- 『Double-Action CLIMAX form』(エンディングテーマ)
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- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - LOVE+HATE、鳴瀬シュウヘイ / 編曲 - 鳴瀬シュウヘイ /歌 - モモタロス(関俊彦)、ウラタロス(遊佐浩二)、キンタロス(てらそままさき)、リュウタロス(鈴村健一)、デネブ(大塚芳忠)
このほか、挿入歌としてDouble-Actionの各アレンジバージョンが一部を除き使用されている。
続編[]
- MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-
- HERO SAGA内の作品。本作の後日談という設定で、ネガタロスが再び電王たちとの戦いを繰り広げるというもの。
映像ソフト化[]
- 劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事
- 劇場版本編のソフト化。2008年7月21日にDVDが、2009年4月21日にBDが発売された。
- 劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事 コレクターズパック+電キバ祭り
- 劇場版本編を収めたものと、短編作品やイベントの様子を収めたディスク2枚組の収録。通常版同様2008年7月21日にDVDが発売された。
関連項目[]
参考文献[]
- てれびくんデラックス 愛蔵版『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事―超ヒーローファイル』(小学館刊)
脚注[]
- ↑ (2008-08-14)"東映、平成21年3月期第1四半期決算短信を発表",文化通信.com 2008年9月23日閲覧
- ↑ 『劇場版仮面ライダー電王&キバクライマックス刑事―超ヒーローファイル』内の金田治監督へのインタビューより。
外部リンク[]
テンプレート:2008年日本週末興行収入1位の映画
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