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仮面ライダー
誕生1971
希望1972
流星1973
小説
著者 和智正喜
イラスト 大畑晃一
出版社 講談社 エンターブレイン
レーベル マガジンノベルズスペシャル
巻数 全2巻+全3部の完結版
話数 3話
テンプレート使用方法 ノート

仮面ライダー』(小説版)は、石ノ森章太郎原作の和智正喜の小説。イラスト大畑晃一講談社マガジン・ノベルズ・スペシャルより刊行。全2巻。 2009年2月16日に、「誕生1971」「希望1972」に、続編の「流星1973」を加えた完結版がエンターブレインより発売した。

概要 編集

特撮テレビドラマ『仮面ライダー』を原作とする小説。単なるノベライズではなく、「藤岡弘が事故に遭わず、主役交代せずに物語が進んでいたら」というコンセプトで書かれている。ただし、滝和也や一文字隼人に相当する人物も登場している。

<G素体>の「G」の正式名称である「ゲルダム」の名称については、『ウルトラマンメビウス』の脚本や設定考証などを担当した谷崎あきらが協力している。

登場人物 編集

本郷猛/仮面ライダー
城南大学理学部生化学教室の研究生。明晰な頭脳と頑健な肉体を持つ青年であったが、密かに思いを寄せていた研究室先輩の美代子に陥れられ、ショッカーに拉致された挙げ句に恩師緑川教授の手によって次世代高性能戦闘員<S.M.R.>システム・マスクド・ライダーズ)に改造された。その直後にアンチショッカー同盟並びにハヤトの手によって救出され、自分がもう二度と普通の体には戻れない運命の改造人間にされてしまったことを知り動揺する。そして混乱と戦いの中、自分と同じ改造人間の被検体という境遇でありながら、手術の失敗によってその寿命を著しく縮め命の灯火が費えたハヤトの遺志を受け継ぎ、命ある限りショッカーと戦う使命を帯びた「仮面ライダー」として自分の未来と向き合う決心をすることになった。
テレビ版とは裏腹に、既に改造されたハヤトの手によってショッカーから救い出されたため厳密に言うならば本作品における本郷猛は「仮面ライダー二号」に当たる。

アンチショッカー同盟 編集

ハヤト/仮面ライダー[1]
アンチショッカー同盟の協力者。本郷以前に<S.M.R.>に改造され、緑川教授の脱走計画に協力した。
ペルーの日系3世で、「ハヤト」という名前は日本人は本名を聞き取りづらい事から自分で名付けた名前で、本名は不明。日本語は本郷以外の人間に違和感を覚えさせないほど流暢に話す。本職はジャーナリスト。
ショッカーの存在を知り、調査するために世界中を飛び回っていたが、そのためにショッカーに目を付けられ、<S.M.R.>に改造されてしまう。改造手術は失敗に終わり、移植された強化細胞には致命的な欠陥があったためハヤトの余命は手術からわずか約1週間だった。早晩死亡することが確定していたためにショッカーは積極的な追撃さえ行うことはなかったが、本郷猛にショッカーと戦う意志を継がせようという執念だけでハヤトは計算では考えられない期間の延命に成功することになる。
最期は本郷に「仮面ライダー」の名前を与え、いつも巻いていた赤いマフラーを託して静かに息を引き取った。
滝和也/<弐番>
アンチショッカー同盟のコマンド。
「-誕生1971-」では<弐番>というコードネームしか語られず、「-希望1972-」で本郷が一度は捨てたハヤトのマフラーを探してきた際に名前を尋ねられ、TV版での滝和也その人である事が判明した。
神原龍作
アンチショッカー同盟に雇われたコマンド隊長。寡黙な巨漢。
西原洋輔
神原の後任。神原とは違い多弁な人物。
田中二郎
アンチショッカー同盟日本支部の世話役。田中一郎の双子の弟であり兄と瓜二つの相貌を持つ。兄とは違い口数は少ない。

緑川家関係者 編集

立花藤兵衛
喫茶アミーゴのマスター。父親の代から緑川家の使用人として仕えていた。ショッカーとの戦いに疲れその使命を放棄しようとしていた本郷に一見何気ない事実を「希望」として与える。
緑川博 教授
城南大学の教授。玄祐の娘・玲子の婿。<S.M.R.>の開発責任者としてショッカーに従事していたが、密かに反逆の機会を窺っていた。本郷脱出を手引きした際に誤って蜘蛛男に殺害される。
緑川ルリ子
緑川教授の娘。父の死の真相を調べる一方で、従兄弟の卓見に命を狙われる。
緑川卓見
緑川物産東京支社長。ルリ子の従兄弟であり、緑川家総帥の座を狙い、<モスキート>にルリ子暗殺を依頼する。
緑川玄祐
緑川家現総帥で、ルリ子・卓見の祖父。

ショッカー 編集

田中一郎/<大使>[2]
ショッカーの支配人。表の顔は与党代議士岸和田の第二秘書。直接戦闘に参加することはないが、その高い政治力でショッカー日本支部を支える。独特の人懐っこさと愛嬌で自然に他者の心を操るメフィストフェレス的な存在。
<博士>[3]
ショッカー科学技術部門の総責任者。博士号を当たり前のように持つショッカー科学者陣の中で唯一「博士」と呼称されている。量子演算機の性能すら凌駕するほどの頭脳を持つが、生まれつきあらゆる免疫をもたない体質であり、改造手術を受けた後も特殊な液体の中でなければ生存できない。手足が長く、イカの様と形容される。
フランツ・フェルディナンド/<大佐>[4]
ショッカー箱根基地の司令官。かつてはヒトラーユーゲントの一員であり、ショッカーから改造技術を買い入れたナチスの『人狼計画』により<狼男>に改造された。かつてナチス・ドイツの構想にあった「国民要塞」を箱根地下に再現した箱根基地において王のように君臨している。戦場と敵を求めるが故に敵勢力に内情を漏洩し、それが露見しながらもなお周囲からの畏敬の念を受ける人物。
楠木美代子/<蛇姫>
ショッカーの幹部。表の顔は、城南大学理学部の研究生で、本郷の一年先輩。改造人間だが、怪物的な姿はもたない。ショッカーのエージェントとして活動しているが、組織に対する忠誠心よりも自身の好奇心を優先させる。
御子柴徹
ショッカー科学技術部門の幹部。上司の<博士>を心から崇拝しており、<博士>の意向のためなら組織に反抗することも辞さない。
石渡昭/<蟷螂男>
ショッカーの改造人間。表向きは青葉ヶ丘第三小学校の理科教諭。元は253人を殺害した殺人鬼で、その高い知能と残虐性を買われショッカーにスカウトされた。ショッカーのバックアップを受けながら趣味である無数の快楽殺人を行っていたが、実は本人が気付かないうちにショッカーのある任務に就かされていた。
<蜘蛛男>
<兵隊>クラスの改造人間。走行している自動車を絡め取って動けなくするほどの強力な糸を吐く。仮面ライダーの初の対戦相手。
<蝙蝠男>
美代子に仕える改造人間。美代子や対象人物の上空を人知れず旋回して監視を行う。
<人間カメレオン>
美代子に仕える改造人間。仮面ライダーの能力でもその存在を感知できない隠蔽能力を有するが、戦闘力は低い。
<蜂女>
ショッカーの中でも希少な、完全な飛行能力を持つ改造人間。その能力と引き替えに身体そのものは脆弱で格闘能力は低く、体内で生成する一撃必殺の毒針を武器とする。
里村新一/<モスキート>
機動性に特化した暗殺用改造人間。その戦闘力は総合としては決してずば抜けてはいないが、ライダーとの交戦を可能な限り避けつつも確実に目標を始末するその狡猾な戦い方によって、第2巻<希望1972>において本郷猛を挫折寸前までに追い詰める。
<カミキリ男>
復元された<S.M.R.>のデータを反映して作られた、対仮面ライダー用の改造人間。
<ミミズ男>
黒い強化服に身を包む、ショッカーの戦闘員。個々の能力は低いが高い生命力と多数での運用によって敵を苦しめる。
<コンドル男>
飛行型の改造人間。
<蟹男>
水陸両用型の改造人間。頑強なプラスチックアーマーを持つ。
浜岡正午/<G素体>
箱根基地襲撃の際に脱走した改造人間。新型特殊細胞の実験体で、接触した生物を吸収・合成・再生することができる。<蟹男>と<蝙蝠男>を吸収し、<蟹=蝙蝠複合体>[5]となった。
<将軍>[6]
完結編『流星1973』で登場する幹部の一人。元ロシア帝国の軍人でその実年齢はかなりの高齢であり、延命のための改造手術を重ねたのにも関わらず既に肉体的な限界に達している。
<アポロ>[7]
完結編『流星1973』で登場する<<GOD機関>>幹部の一人。
美咲百合子[8]
完結編『流星1973』で登場する少女。

作品一覧 編集

脚注 編集

  1. TV版『仮面ライダー』における一文字隼人に相当する人物。
  2. TV版『仮面ライダー』における地獄大使に相当する人物であるが、改造人間かどうかは不明。
  3. TV版『仮面ライダー』における死神博士に相当する人物。
  4. TV版『仮面ライダー』におけるゾル大佐に相当する人物。
  5. TV版『仮面ライダー』においてゲルショッカーの怪人第1号ガニコウモルをモデルとした設定。
  6. TV版『仮面ライダー』におけるブラック将軍に相当する人物。
  7. TV版『仮面ライダーX』におけるアポロガイストに相当する人物。
  8. TV版『仮面ライダーストロンガー』における電波人間タックル/岬ユリ子に相当する人物。

外部リンク 編集

  • 高円寺通信 - 和智正喜のHP。本作のweb版あとがきが掲載されている。

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